数多くの宗教があり、天の父を信じる宗教にはなりましたが、母がいない宗教を信じてきたのだというこの恥ずかしい事実
お父様が「アベル女性UN創設大会」の基調演説を読まれる前に、約二十五分にわたって、語られたみ言
天暦五月二十七日(陽暦七月十六日) 清心平和ワールドセンター
「今に至るまで、数多くの宗教がありますが、
父なる神様を信じる宗教にはなりましたが、
母のいない宗教を信じてきたという恥ずべき、恥ずかしさをこの時間に爆発させ、
その歴史的な、あってはならないその悲運の痕跡を取り消すために
……私の歩む道は、平和な道ではありませんでした」
「母(なる神)がいません。
父なる神様は知っていますが、母のいない父を自分の神様だといって争い、
奪い合う戦いをするこの教団どもの愚かさと国の権威の喪失を、
誰が是正してあげるのですか」
以上のように、お父様は、今までの宗教が、神様を「天の父」としてのみ捉え、「母なる神様」でもあられることを理解してこなかった事実に対して、「恥ずかしさをこの時間に爆発させ」と訴えられ、「母のいない父を自分の神様だといって争い」合ってきたことを「愚かさ」と表現されました。
お父様は、「母のいない宗教」を信じてきたことを、「あってはならないその悲運の痕跡」とも語っておられ、母なる神様でもあられる事実を明確にするため、お父様は「私の歩む道は、平和な道ではありませんでした」と回顧しておられます。
このような、お父様の切実なる思いを誰よりもご存じであられるお母様は、「基元節」を期に、神様を「天の父母様」と呼び掛けるようにされました。この「天の父母」という呼び名は、すでに『原理講論』に明示されており、韓国語の『原理講論』210ページには、神様の呼び名として「하늘 부모로 계신 하나님」と書かれています。これを日本語に直訳すると「天の父母であられる神様」になります。まさしく「天の父母様」なのです。このことで、どれほど神様と真のお父様が慰めを受けられたことでしょうか。
お父様は、「母のいない宗教を信じてきた」という「あってはならないその悲運の痕跡を取り消すために」全生涯を神様のために捧げて歩まれたのです。
私たちは、そのようなお父様の生涯路程に思いを馳せるとき、人類が神様に対していつまでも旧態依然として「天のお父様」と呼び続ける時代を卒業して、一刻も早く「天の父母様」と呼び掛けることのできる時代圏を迎えていかなければならないと言えるでしょう。