お父様がお母様を「神様の夫人の位置に立てることはできない」と言及したという嘘
注、 真の父母様のみ言、および教理研究院がすでに発表した文章は、「青い字」で表記し、
UCI(いわゆる「郭グループ」)側の主張は「茶色の字」で区別しています 。
お父様が「韓鶴子を神様の夫人の位置に立てることはできない」と語ったとする虚偽
金鍾奭氏は『統一教会の分裂』で、「2009.7.12 創始者が韓鶴子を神様の夫人の位置に立てることはできないと言及する」(157ページ)と述べています。
これは〝み言隠蔽〟と、意図的な〝誤訳〟に基づいた、とんでもない主張です。
彼のこのような主張は、完全な誤りです。そのことを理解するために、まず、『統一教会の分裂』の訳文を以下、引用します。
「お母さんがどれほど大胆か分かりません。こうした原理原則を中心として天の国の天法生活に入ると一遍に引っかかり得る状況がたくさんあることを知らずに勝手に生きています。そこに引っかからないように私が垣根になってあげて、蘇生時代から国家解放圏までもお母さんを保護する責任を今しています。垣根となることは自分の垣根圏と対等な位置でできるのではありません。先生が作った垣根ができる前にはできません。お母さんがどうして神様の夫人の位置に立てますか。堕落した女として、どうして真の父母の夫人の位置に立てますか。真なる僕の夫人の位置にも立てずに追い出されて。それを殺してしまおうとするのにですよ。そのような人を掴まえて神様の夫人の位置に立てますか。そんな馬鹿げた行動がどこにありますか」(マルスム選集614-28、注、これは『統一教会の分裂』157ページの訳文)
この訳文を読むと、このみ言は、お母様に対するお父様の忠告のように読め、「自分勝手に生きておられるお母様」という意味に読めてしまう翻訳になっています。
また、お父様がお母様に対し「堕落した女」として見ておられ、「真なる僕の夫人の位置にも立てることができない」そのようなお母様の姿のように読めます。
そして、「そのような人をつかまえて神様の夫人の位置に立てられるのか? そんな馬鹿げた行動がどこにあるのか?」と怒っておられるみ言のように、多くの人は読んでしまうことでしょう。『統一教会の分裂』は、このように訳したみ言を掲載し、お母様を神様の夫人の位置に立てることが出来ない、とお父様が語られたかのように主張します。
しかし、これは全くの偽りであり、〝み言隠蔽〟と〝誤訳〟に基づくみ言の悪用です。
では、『統一教会の分裂』が引用しているみ言の前後を追加し、以下翻訳します。
「神様が協助をせず、霊界が協助をしないので、霊界が協助できる勝利的基盤をつくらなければなりません。神様が協助できる勝利的基盤がどこにありますか? 自分自身の中にありません。先生をつかんで行かなければなりません。先生も今まで絶対信仰・絶対愛・絶対服従で束ねてきたのであって、別の何もありません。私の言葉がなく、私の主張がありません。
小見出し:垣根を作ってあげ、お母様を保護してあげている
お母様はどれほど大胆なのか分かりません。このような原理原則を中心として天の国の天法生活に入っていくようになるとすぐに引っかかる状況がたくさんあることを知らず、心の行くままに生きています。そこに引っかからないように私が垣根をつくってあげ、蘇生時代から国家解放圏までもお母様を保護してあげる責任を今、しています。垣根になるそれが、自分の垣根圏と同等な位置でなされるのではありません。先生が築いてあげた垣根となる前にはできません。
お母様がどのように神様の夫人の位置に出ますか? 堕落した女として、どのように真の父母の夫人の位置に出ますか? 真の僕の夫人の位置もできないで、追いかけ回されてです。それを殺してしまおうとするのにというのです。そのような人を掴まえて神様の夫人の位置に立てますか? そのようなことが出来る馬鹿げた行動がどこにありますか? 統一教会の皆さんがそうなのです」
まず、『統一教会の分裂』が、2009年7月12日、お父様がお母様を「神様の夫人の位置に立てることはできないと言及する」(157ページ)としている翻訳の箇所を、教理研究院の翻訳文と比較して検証してみます。
「お母さんがどうして神様の夫人の位置に立てますか」(『統一教会の分裂』の翻訳)
「お母様がどのように神様の夫人の位置に出ますか?」(教理研究院の翻訳)
『統一教会の分裂』が「どうして」と訳した原文を見ると、韓国語で「어떻게」と書かれています。これを「Why」の意味で訳しています。「どうして神様の夫人の位置に」という、否定的な表現で理由を問い詰めている語調をもって、訳をあてているのです。それゆえ、その後につづく文章が全て、神様の夫人の位置に立てられない理由のみ言として読めてしまうのです。つまり、一連のみ言の結論は、〝お母様を神様の夫人の位置に立てることはできない〟と言及されたかのように、文章を偽装しています。
しかし、「어떻게」の正確な意味は「Why」ではなく、「How」であり、「どのように」が正しい訳語です。したがって、このみ言は、「お母様をどのように神様の夫人の位置に」という状況、状態、方法などを尋ねておられるみ言なのです。
また、「立てますか」と訳している原文を見ると、韓国語で「나가나?」と書かれています。この言葉を「立てますか」と訳し、疑問符の「?」も省略しています。それゆえ、この「お母さんがどうして神様の夫人の位置に立てますか」との訳文を読めば、まるで、お母様の不従順な姿にお父様が苦心しておられ、神様の夫人の位置を否定して語っておられる深刻なみ言であるかのように読めるのです。
しかし、韓国語の「나가나?」は、「나가다(動詞) + 나?(疑問)」の形です。「나가다」は動詞であり、一般的に「出る」という意味です。したがって、「立てる」は誤訳です。
そして、「나?」は疑問形ですが、これは、少し驚いているときに使われる表現です。それゆえ、「나가나?」は「出ますか?」とするのが適訳なのです。
この「お母様がどのように神様の夫人の位置に出ますか?」は、その前で語られた状況をふまえた上で、お父様が「お母様が(そのような状況で)どのように神様の夫人の位置に出ますか?」と尋ねておられる内容なのです。
ところが、『統一教会の分裂』日本語版は、疑問符「?」を省略し、さらに「立てますか」と〝誤訳〟しています。これらの行為は、『統一教会の分裂』の書籍で展開している〝偽りのストーリー〟を正当化させるために、お父様の言葉の真意を意図的に歪曲して翻訳していると断じざるを得ません。
しかも、『統一教会の分裂』は、最も重要な部分を割愛しています。それが、最後に訳した「統一教会の皆さんがそうなのです」という部分です。
この一文が入ることで、お父様が指摘しておられる「馬鹿げた行動」の人物とは、真のお母様ではなく「統一教会の皆さん」であることがはっきりします。
以上の内容から、『統一教会の分裂』157ページの「2009.7.12 創始者が韓鶴子を神様の夫人の位置に立てることはできないと言及する」という主張は完全な誤りであることが明白となります。
結局、このみ言は、お父様が、お母様以外の統一教会の女性たちに対して、「皆さんを神様の夫人の位置に立てることはできない」、「お母様しか神様の夫人の位置に立てられない」と言及しておられるみ言だったのです。
ところが、『統一教会の分裂』は「2009.7.12 創始者が韓鶴子を神様の夫人の位置に立てることはできないと言及する」と述べており、実に悪質です。
この肝心な部分の〝み言隠蔽〟と〝誤訳〟は、金鍾奭氏および翻訳者が真実を伝えるために〝事実〟に基づいて書物を世に出そうとするのではなく、何としてでも、お母様をおとしめようとする目的と動機をもって、『統一教会の分裂』を策略的に著し、出版していることを裏付けます。そして、このことは「韓鶴子の不従順」という〝偽りのストーリー〟を展開するために、彼らがお父様のみ言を自分らの主張に都合良く選択し、勝手な解釈をしてみ言を悪用しているという事実を浮き彫りにするのです。
http://trueparents.jp/?page_id=3140より
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