『統一教会の分裂』に書かれた〝秘密文書〟に関するみ言の隠蔽

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『統一教会の分裂』に書かれた〝秘密文書〟に関するみ言の隠蔽


『統一教会の分裂』に書かれた〝秘密文書〟に関するみ言の隠蔽

①金鍾奭氏の「創始者は韓鶴子と一体になれなかった」という主張の欺瞞

2010年~2012年 お父様は、ご夫婦が、完成・一体化し、〝天地人真の父母定着完了〟を成し遂げたことを、公式的に何度も何度も宣布されています。
にもかかわらず、UCI側の人たちが日本で集会を行って積極的に広めている金鍾奭著『統一教会の分裂』では、〝天一国のない基元節を迎えた〟という主張をしています。

 この主張は、前項で述べたお父様の宣布、およびお父様ご自身が持っておられる「『天地人真の父母定着』、それで全てが終わるのです」と語っておられる〝定着完了〟という認識とは食い違ったものになっています。

 実は、『統一教会の分裂』のこのような主張は、お父様のみ言の〝隠蔽〟に基づく策略的な言説であり、完全な誤りです。真のお父様の生涯の歩みの積み重ねにおいてなされた最も重要と言える摂理的勝利の内容と、その勝利に対する認識を全く無視し、お母様をおとしめる意図を持ってストーリーを創作、展開しているのです。そのことを理解するために、まず、『統一教会の分裂』の問題となる箇所を以下、引用しておきます。

 「(お父様は)2010年2月19日、自分の宗教的理想と統一教会の目的、そして絶対者・神様の夢が叶う『天一国』が2013年陰暦1月13日の『基元節』を期して成されなければならないと宣言した。また、全統一教会人は基元節に天一国実現の為に責任を果たさなければならないと強調した。……責任を果たせなければ、2013年陰暦1月13日は天一国のない基元節になるのである」(『統一教会の分裂』54~55ページ。カッコ( )のなかの言葉は教理研究院の補足。以下、同様)

 「2009年7月12日、創始者(注、お父様)が韓鶴子を神様の夫人の位置に立てることはできないと言及する」(同、157ページ)

 「2010年7月の状況で……創始者はこの日まで韓鶴子と一体になれなかったことを吐露していた。『創始者と一つになる』という言葉の意味は、韓鶴子が創始者の志に絶対服従することを言い、真の家庭の真なる母として、真のお父様の真なる妻として、人類の前に真の父母としての責任と使命を果たすことを言う」(同、178~179ページ)

 「創始者は、韓鶴子が(お父様)自身と一つになるという約束を根拠に『完全に一体を成した』という宣布をした。秘密文書の約束を守らなければ、創始者のこの宣布は無効になるという意味も含まれている」(同、180ページ)

次は「韓鶴子の不従順」というまとめ的な項目での文章

 「(お父様はお母様の)摂理に対する無知、創始者を不信する韓鶴子の態度などに言及しながら、創始者に絶対服従しなければならないと教示した。絶対者・神様と一体を成す創始者に韓鶴子が一体を成し、家庭的四位基台を完成してこそ、真の家庭の出発が可能であり、ついには神様の地上天国実現が可能であると考えたからである。韓鶴子の完成は真の家庭の前提であり、基元節と天一国も可能となる。だから、創始者は切迫していた。……韓鶴子が完成したという趣旨の言及後にも、創始者が韓鶴子の未成熟と不信を強く叱責しながら、絶対服従することを言及しているのを考える時、私たちが知ることのできない創始者の苦心があったに間違いない」(同、245~246ページ)

 上述の『統一教会の分裂』に書かれたストーリーは、前項で述べたお父様ご自身の認識とは全く異なっており、〝お母様はお父様と一体になっていない〟というテーマで一貫しています。この金鍾奭氏が論じる主張を端的に要約すれば、お父様に対する「韓鶴子の不従順」(245ページ)によって、〝天一国のない基元節が出発した〟というものです。これは、お父様の認識とは異なった〝虚偽のストーリー〟です。

 金鍾奭氏は、「真のお母様が完成した」という根拠である「最終一体」をされたというみ言それ自体についても、「秘密文書の約束を守らなければ、創始者のこの宣布は無効になるという意味も含まれている」(180ページ)などと主張します。

 金鍾奭氏は、お父様が完全に一体を成した「最終一体」の宣布の後で、天和宮で最終完成・完結するという〝特別宣布式〟をしておられ、さらに天地人真の父母定着完了を宣言しておられるにもかかわらず、それ以降においても、お母様はお父様に絶対服従せずに歩まれたと論じ、そのことに対してお父様が「韓鶴子(お母様)の未成熟と不信を強く叱責しながら」(245ページ)歩んでおられたのだと、勝手に主張しているのです。

 そして、金鍾奭氏は、本来、2013年天暦1月13日は、神様の夢である天一国を実現した基元節とならなければならなかったのに、「韓鶴子の不従順」(同)によって〝天一国のない基元節となってしまった〟と主張しているのです。

 彼の主張は、〝最終完成・完結した〟〝定着完了〟を宣布しておられるお父様の認識と完全に食い違っています。

 実は、『統一教会の分裂』には、次項で述べるように〝み言隠蔽〟と自分に都合良く解釈することによって人々を惑わそうとする〝悪意〟が込められています。

②み言隠蔽に基づく〝秘密文書〟に対する悪意の解釈

 金鍾奭氏は、「2010年7月の状況で……創始者はこの日まで韓鶴子と一体になれなかったことを吐露していた」(179ページ)と述べています。

 ところが、これは悪意の解釈です。彼が、そのみ言の根拠として取りあげた韓国の機関誌『統一世界』2010年6月号の10ページから11ページのみ言を、以下引用します。(注、以下の訳文は『統一教会の分裂』に掲載されたもの

 「見なさい。天暦2010年5月15日(陽暦6月25日)、これがナンバー1です。アリア(ホテル)から出発した最後の日に訓示したものです。天暦2010年5月15日、その日が重要です。それがお母さんとお父さんが最後に宣言した秘密文書です。これは昼夜の神様も知らないものです。天暦2010年5月15日午前3時35分とは何なのか。その時の出来事を中心に、その後の方針を密かにお母さんと約束しました。間違いなく、お母さんがお父さんと一体となって歩むと約束した時間です

 それまでは、お母さんがお父さんと一つになって行くという話をしませんでした。神様と世界に公布できませんでした。それを公布した時間が、天暦2010年5月15日午前3時25分でした。この3時25分が重要です。3時は3時代を示し、25分は100年を中心として4分の1年を示します。

 堕落した世界の終幕前においてお母様がお父様と神様を中心として約束しましたが、それが天暦2010年5月15日午前3時25分の出来事でした。それが題目になっています。そうして『25分は100の4分の1数に該当し、3時は初不得三(精進すれば成功するの意味)の3時代を代表し、旧約・新約・成約時代の完成・完結・完了の時代を迎え、真のお父様と真のお母様の最終一体圏が完成・完了した全体・全般・全権・全能の時代を奉献することを表す!』としましたが、ここに全て入るのです。純潔・純血・純愛の完備を見るアリアスカイ(Aria Sky)スタジオで、天暦5月8日(陽暦6月19日)20分に発表完結される!と言いました。全てが終わってお母様と完全に霊界に奉献することのできる祈祷を捧げた時間です。『完結される、アジュ!』となっているので終わったのです」(178~179ページ。注、カッコ内の言葉も著者による)

 『統一教会の分裂』は、上述のようにみ言を独自に翻訳することで、お父様が語っておられる「秘密文書」とは、天暦2010年5月15日午前3時25分に、お母様とお父様が宣言をしたものであり、それは、お母さんとお父さんと一体となって歩むと約束した時間であると解釈します。

 そして、「それまでは、お母さんがお父さんと一つになって行くという話をしませんでした。神様と世界に公布できませんでした」というみ言の部分をもって、金鍾奭氏は「創始者はこの日まで韓鶴子と一体になれなかったことを吐露していた」(『統一教会の分裂』178ページ)と歪曲した解釈をし、お父様が語っておられないことを述べているのです。

 そればかりか、「創始者は、韓鶴子が自身と一つになるという約束を根拠に『完全に一体を成した』という宣布をした。秘密文書の約束を守らなければ、創始者のこの宣布は無効になるという意味も含まれている」(180ページ)と述べ、この「最終一体」の宣言は真の意味での一体ではなかったと自分の主張に合うように勝手に解釈しているのです。

 金鍾奭氏は、前項で取り上げたお父様ご自身の認識である〝定着完了〟と全く異なったストーリーを作りあげています。

 ところで、金鍾奭氏の書籍には、肝心の「秘密文書」の具体的な内容が記されておらず、その部分が割愛されています。そこには、〝み言隠蔽〟による自分勝手な解釈の正当化という悪意が存在します。

 金鍾奭氏は、韓国の機関誌『統一世界』2010年6月号の10ページから11ページの内容だけを引用していますが、それ以降を読み進めると、12ページにお父様が「秘密文書」と言われるその約束の具体的な内容が語られています。その部分を以下、引用します。

 3時25分にオモニ(お母様)をオモニとして定めます。神様お母様(ハナニムオモニ)、実体のオモニ、真の父母のオモニ、アボジ(お父様)のオモニ、自分の妻、自分のハルモニ(祖母)…。アボジ(お父様)、自分の夫、カインとアベルの息子二人まで8代男性を踏んで越えられる女性の権威を持たなければ、先生に従って天国に入れないという理論的な結論です。ここに、該当する文書がすべてあります。文書は守らなければならないというのです」(『統一世界』2010年6月号、12ページ)

 天暦2010年5月15日午前3時25分に、真のお父様は、最終的に真のお母様をお母様として定められて、〝最終一体〟を宣布しておられるのです。この部分が「秘密文書」の核心部分です。

 金鍾奭氏は、秘密文書の約束を守らなければ「この宣布は無効になるという意味も含まれている」(『統一教会の分裂』180ページ)と述べていますが、お父様はそのような言葉を一切語っておられません。

 金鍾奭氏は、「……8代男性を踏んで越えられる女性の権威を持たなければ、先生に従って天国に入れないという理論的な結論です。ここに、該当する文書がすべてあります。文書は守らなければならないというのですとの部分をもってして、秘密文書の約束を守らなければ「この宣布は無効になると言う意味も含まれている」と主張しているのかも知れませんが、お父様が語られているのは、お母様が先生に従って天国に入るためには「(お母様が)8代男性を踏んで越えられる女性の権威を持たなければならないので、「3時25分にオモニ(お母様)をオモニとして定めますと語っておられるのであり、文書が守られることを「オモニと定める」条件などとはしていないのです。

 金鍾奭氏の主張は、お母様の不従順というストーリーを構築しようとするための、彼自身の歪曲した解釈に過ぎません。お父様ご自身は、最終的に「オモニ(お母様)をオモニとして定めますと明言しておられるにもかかわらず、彼はその最も肝心な部分を割愛しているのです。

 金鍾奭氏は、このように最も重要で、核心的な部分のみ言を隠蔽し、お母様をおとしめようとして『統一教会の分裂』を策略的に書き表しています。そのような意味から、この書籍は〝悪書の中の悪書〟であると言わざるを得ません。

 したがって、彼が主張する「韓鶴子の不従順」によって、〝天一国のない基元節を出発した〟という主張は、〝み言隠蔽〟に基づいた欺瞞です。

 私たちは2013年天暦1月13日、お父様が既に宣布しておられたように、神様の夢であった「基元節」を迎えることができ、歴史的な実体的天一国を出発する日を迎えました。2013年天暦1月13日、「天地人真の父母様天一国即位式」「天一国基元節入籍祝福式」が挙行され、天一国の出発が宣布され、同時にその日、「基元節入籍祝福式」に参加した祝福家庭は、天一国に入籍したのです。そして、天一国に入籍した祝福家庭には「基元節天一国国民証」が授与されました。

 その内容に関連するお父様のみ言を紹介します。

 「神様を父として侍り、堕落のない解放の天上天国、私たちの本国で暮らせる国民証を伝授してあげる式が、この祝福式です」(マルスム選集522-254、2006年3月30日)

 「天一国の国民証がなければ、天の国に入れません」(同522-155、2006年3月28日)

 「国を探し出せば、誰もが天国に行き、その国民になるのです。それで、誰もが天一国の国民証をもちなさいというのです。それを軽く考えては、大変なことになるというのです」(同361-125、2001年11月22日)

 「怨讐サタンを自然屈伏させ、奪われた天の御璽を取り戻さなければならない、決して負けることのできない闘いだったのです」(『平和經』1559ページ、2005年8月1日)

 「レバレンド・ムーンは神様から玉璽をもらいました」(同、552ページ、1997年5月19日)

 「天の王権を引受されるためには何が必要なのか? 玉璽です! 玉璽がなければなりません。天の御印が押された印鑑入れを持たなければなりません」(マルスム選集468-117、2004年9月12日)

 2013年天暦1月13日の「基元節」は、実体的天一国の出発であり、天一国入籍のための祝福式でした。その祝福式を通じて、私たちは天地人真の父母様から天の御印を押された「天一国国民証」を授かったのです。

③お父様が「韓鶴子を神様の夫人の位置に立てることはできない」と語ったとする虚偽

 金鍾奭氏は『統一教会の分裂』で、「2009.7.12 創始者が韓鶴子を神様の夫人の位置に立てることはできないと言及する」(157ページ)と述べています。

 これは〝み言隠蔽〟と、意図的な〝誤訳〟に基づいた、とんでもない主張です。

 彼のこのような主張は、完全な誤りです。そのことを理解するために、まず、『統一教会の分裂』の訳文を以下、引用します。

 「お母さんがどれほど大胆か分かりません。こうした原理原則を中心として天の国の天法生活に入ると一遍に引っかかり得る状況がたくさんあることを知らずに勝手に生きています。そこに引っかからないように私が垣根になってあげて、蘇生時代から国家解放圏までもお母さんを保護する責任を今しています。垣根となることは自分の垣根圏と対等な位置でできるのではありません。先生が作った垣根ができる前にはできません。お母さんがどうして神様の夫人の位置に立てますか。堕落した女として、どうして真の父母の夫人の位置に立てますか。真なる僕の夫人の位置にも立てずに追い出されて。それを殺してしまおうとするのにですよ。そのような人を掴まえて神様の夫人の位置に立てますか。そんな馬鹿げた行動がどこにありますか」(マルスム選集614-28、注、これは『統一教会の分裂』157ページの訳文)

 この訳文を読むと、このみ言は、お母様に対するお父様の忠告のように読め、「自分勝手に生きておられるお母様」という意味に読めてしまう翻訳になっています。

 また、お父様がお母様に対し「堕落した女」として見ておられ、「真なる僕の夫人の位置にも立てることができない」そのようなお母様の姿のように読めます。

 そして、「そのような人をつかまえて神様の夫人の位置に立てられるのか? そんな馬鹿げた行動がどこにあるのか?」と怒っておられるみ言のように、多くの人は読んでしまうことでしょう。『統一教会の分裂』は、このように訳したみ言を掲載し、お母様を神様の夫人の位置に立てることが出来ない、とお父様が語られたかのように主張します。

 しかし、これは全くの偽りであり、〝み言隠蔽〟と〝誤訳〟に基づくみ言の悪用です。

 では、『統一教会の分裂』が引用しているみ言の前後を追加し、以下翻訳します。

「神様が協助をせず、霊界が協助をしないので、霊界が協助できる勝利的基盤をつくらなければなりません。神様が協助できる勝利的基盤がどこにありますか? 自分自身の中にありません。先生をつかんで行かなければなりません。先生も今まで絶対信仰・絶対愛・絶対服従で束ねてきたのであって、別の何もありません。私の言葉がなく、私の主張がありません。

 小見出し:垣根を作ってあげ、お母様を保護してあげている

 お母様はどれほど大胆なのか分かりません。このような原理原則を中心として天の国の天法生活に入っていくようになるとすぐに引っかかる状況がたくさんあることを知らず、心の行くままに生きています。そこに引っかからないように私が垣根をつくってあげ、蘇生時代から国家解放圏までもお母様を保護してあげる責任を今、しています。垣根になるそれが、自分の垣根圏と同等な位置でなされるのではありません。先生が築いてあげた垣根となる前にはできません。

 お母様がどのように神様の夫人の位置に出ますか? 堕落した女として、どのように真の父母の夫人の位置に出ますか? 真の僕の夫人の位置もできないで、追いかけ回されてです。それを殺してしまおうとするのにというのです。そのような人を掴まえて神様の夫人の位置に立てますか? そのようなことが出来る馬鹿げた行動がどこにありますか? 統一教会の皆さんがそうなのです

 まず、『統一教会の分裂』が、2009年7月12日、お父様がお母様を「神様の夫人の位置に立てることはできないと言及する」(157ページ)としている翻訳の箇所を、教理研究院の翻訳文と比較して検証してみます。

 「お母さんがどうして神様の夫人の位置に立てますか(『統一教会の分裂』の翻訳)

 「お母様がどのように神様の夫人の位置に出ますか?(教理研究院の翻訳)

 『統一教会の分裂』が「どうして」と訳した原文を見ると、韓国語で「어떻게」と書かれています。これを「Why」の意味で訳しています。「どうして神様の夫人の位置に」という、否定的な表現で理由を問い詰めている語調をもって、訳をあてているのです。それゆえ、その後につづく文章が全て、神様の夫人の位置に立てられない理由のみ言として読めてしまうのです。つまり、一連のみ言の結論は、〝お母様を神様の夫人の位置に立てることはできない〟と言及されたかのように、文章を偽装しています。

 しかし、「어떻게」の正確な意味は「Why」ではなく、「How」であり、「どのように」が正しい訳語です。したがって、このみ言は、「お母様をどのように神様の夫人の位置に」という状況、状態、方法などを尋ねておられるみ言なのです。

 また、「立てますか」と訳している原文を見ると、韓国語で「나가나?」と書かれています。この言葉を「立てますか」と訳し、疑問符の「?」も省略しています。それゆえ、この「お母さんがどうして神様の夫人の位置に立てますかとの訳文を読めば、まるで、お母様の不従順な姿にお父様が苦心しておられ、神様の夫人の位置を否定して語っておられる深刻なみ言であるかのように読めるのです。

 しかし、韓国語の「나가나?」は、「나가다(動詞) + 나?(疑問)」の形です。「나가다」は動詞であり、一般的に「出る」という意味です。したがって、「立てる」は誤訳です。

 そして、「나?」は疑問形ですが、これは、少し驚いているときに使われる表現です。それゆえ、「나가나?」は「出ますか?」とするのが適訳なのです。

 この「お母様がどのように神様の夫人の位置に出ますか?は、その前で語られた状況をふまえた上で、お父様が「お母様が(そのような状況で)どのように神様の夫人の位置に出ますか?と尋ねておられる内容なのです。

 ところが、『統一教会の分裂』日本語版は、疑問符「?」を省略し、さらに「立てますか」と〝誤訳〟しています。これらの行為は、『統一教会の分裂』の書籍で展開している〝偽りのストーリー〟を正当化させるために、お父様の言葉の真意を意図的に歪曲して翻訳していると断じざるを得ません。

 しかも、『統一教会の分裂』は、最も重要な部分を割愛しています。それが、最後に訳した「統一教会の皆さんがそうなのです」という部分です。

 この一文が入ることで、お父様が指摘しておられる「馬鹿げた行動」の人物とは、真のお母様ではなく「統一教会の皆さん」であることがはっきりします。

 以上の内容から、『統一教会の分裂』157ページの「2009.7.12 創始者が韓鶴子を神様の夫人の位置に立てることはできないと言及する」という主張は完全な誤りであることが明白となります。

 結局、このみ言は、お父様が、お母様以外の統一教会の女性たちに対して、「皆さんを神様の夫人の位置に立てることはできない」、「お母様しか神様の夫人の位置に立てられない」と言及しておられるみ言だったのです。

  ところが、『統一教会の分裂』は「2009.7.12 創始者が韓鶴子を神様の夫人の位置に立てることはできないと言及する」と述べており、実に悪質です。

  この肝心な部分の〝み言隠蔽〟と〝誤訳〟は、金鍾奭氏および翻訳者が真実を伝えるために〝事実〟に基づいて書物を世に出そうとするのではなく、何としてでも、お母様をおとしめようとする目的と動機をもって、『統一教会の分裂』を策略的に著し、出版していることを裏付けます。そして、このことは「韓鶴子の不従順」という〝偽りのストーリー〟を展開するために、彼らがお父様のみ言を自分らの主張に都合良く選択し、勝手な解釈をしてみ言を悪用しているという事実を浮き彫りにするのです。

 私たちは、お母様をおとしめようとする不純な動機からなされる、み言の〝悪用〟に騙されてはなりません。

https://trueparents.jp/?page_id=3140



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