「お母様は堕落の血統をもって生まれた」という主張について
文亨進様は説教で、二〇〇三年十月一日の真のお父様のみ言を引用し、
「皆さんはサタンの教会へ通っています。サタンの教会!
お父様もみ言ではっきり語っていました。
『真のお母様は堕落した天使長の血統から来ました』」
と述べ、
まるで真のお母様が原罪を持って生まれたかのように批判しています。
しかし、これは、み言の〝誤訳〟〝隠蔽〟に基づく批判であることに注意しなければなりません。
このみ言は、「真のお母様も堕落した天使長の血統を受けた人です」と翻訳すべきものであるにもかかわらず、
彼らは〝誤訳〟しており、しかも、それに続く部分を削除(隠蔽)しています。
このみ言引用は、悪意があると言わざるを得ません。
正確なみ言は、次のようになります。
「お母様も堕落した天使長の血統を受けた人です。
先生までもそうです、先生までも。
ですから、絶対信仰、絶対愛、絶対服従で再創造しなければなりません」
(マルスム選集、四一九-一〇二)
真のお父様は、「お母様も堕落した天使長の血統を受けた人です」に続いて
「先生までもそうです」と語っておられます。
にもかかわらず「先生までもそうです」を省略し、真のお母様だけがそうであるかのように引用します。
お父様はイエス様についても次のように語っておられます。
「アダムは神の独り子でした。……神が直接つくった絶対なる独り子でした。
エバもそうです。
……独り子のイエス様と堕落する前の独り子とではどちらが貴いですか?
堕落しなかった場合には、アダムですか、イエス様ですか? (「アダムです」)。
どうしてですか?
アダムは神からつくられましたが、イエス様は堕落した後孫の女から生まれてきたのです。
キリスト教はこれを知らなければなりません。
数千代の汚れた血統を条件的基盤に植えつけて、それを条件的な立場によって独り子として生まれたように認めたのです」
(『本郷』三二〇~三二一ページ)
真のお父様は、マタイによる福音書第一章の系図にあるように
「イエス様は堕落した後孫の女から生まれてきた」と語っておられます。
「お母様も堕落した天使長の血統を受けた人です。
先生までもそうです」
というみ言は、イエス様について語られたみ言と同じ主旨で語っておられるものです。
『原理講論573ページ』に
「マタイ福音書の冒頭を見れば、イエスの先祖には四人の淫婦があったということを知ることができる。
これは万民の救い主が、罪悪の血統を通じて、罪のない人間として来られてから、
罪悪の血統を受け継いだ子孫たちを救われるということを見せてくださるために記録されたのである」
と論じられているように、救い主は、真の父も真の母も共に「罪悪の血統を通じて」生まれてこられることを述べているものです。
しかし、救い主は〝血統復帰〟の摂理によって「罪のない人間(無原罪)として」地上に来られ、
そして「罪悪の血統を受け継いだ子孫」を血統転換されるのであって、「堕落した天使長の血統を受けた人」とは、
そういう意味で語っておられるみ言なのです。私たちは〝誤訳〟に基づく彼らの批判に惑わされてはなりません。
【参考】
お母様の根は、サタン?神様?無原罪?有原罪?
サンクチュアリ教&分派の み言 改ざん集 はこちら
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